ジムでパーソナルトレーナーをお願いしたとき、トレーナーと私達の関係は非常に近しいものです。
体の使い方やトレーニングフォームを正しく導くために、時には身体に直接触れることが必要になる場面もありますので、物理的にも非常に近しい間柄だと言えますね。
そのボディタッチに対して「これは好意なのか?」「単なる仕事なのか?」と疑問を抱いた経験がある方も多いのではないでしょうか?
トレーナーの方が好みのタイプであれば、どうしても気になってしまうことでしょう。
この記事では、ボディタッチの心理を「好意」「仕事」「下心」の3つの視点から紐解き、それらを見分けるための具体的なポイントをお伝えします。
1. 好意を持ってボディタッチしてくる視点
まずは、パーソナルトレーナーが好意を持ってボディタッチしてくるケースについて考えます。
トレーナーが単なる仕事以上に個人的な興味や感情を抱いている場合ですね。
好意があるボディタッチの特徴
私がかつて受けたトレーニングで、こんな経験がありました。
あるセッション中、トレーナーがフォーム修正のために肩に触れてくれたのですが、特に必要がない場面でも頻繁に肩や腕に手を添えてきました。そして触れるたびに「すごく筋肉が柔らかいですね」「運動習慣がある人みたい」と、私を褒める言葉が続いたのです。その時は少しドキッとしつつ、「これって特別な好意があるのかな?」と感じたのを覚えています。
好意を持ったボディタッチは、以下の特徴が見られることが多いです:
触れる頻度が多い:必要以上に頻繁に触れる。
触れる時間が長め:フォーム修正だけでは終わらず、自然に手が長く留まる。
親密さを感じさせる表情や言葉:笑顔や柔らかい目線、会話の中での特別感。
好意がある場合、仕事としての範疇を超えた何かを感じる瞬間があります。
2. あくまで仕事としてボディタッチしてくる視点
一方で、プロフェッショナルなトレーナーであれば、ボディタッチはあくまでトレーニングの一部。
好意や特別な感情がなくても、クライアントが正しい動きを習得するための必要なサポートとして行われます。
仕事としてのボディタッチの特徴
過去に別のトレーナーのセッションを受けた際、トレーナーは私がスクワットをするたびに腰の位置や膝の向きを修正するために軽くタッチしました。しかし、そのタッチは短時間で合理的、必要な部分だけに限定されていました。さらに、他のクライアントにも同様の対応をしていたため、特に個人的な感情は感じられませんでした。
仕事としてのボディタッチには以下の特徴があります:
目的が明確:フォーム修正や筋肉の使い方を伝えるためなど、触れる理由がはっきりしている。
触れる部位が限定的:トレーニングに必要な部分だけに触れる。
時間が短い:目的を果たしたらすぐに手を離す。
他のクライアントとも同じ対応:特別扱いをしている様子がない。
このようなボディタッチは、仕事に忠実である証拠です。
3. 下心と好意でタッチの違いはあるのか?
下心が絡む場合、それは好意的なボディタッチとは異なり、自己中心的な意図が含まれることが多いです。好意は相手を尊重し、大切に思う気持ちが背景にありますが、下心は相手を利用する感覚が伴うことが一般的です。
下心があるボディタッチの特徴
私の友人があるトレーナーとセッションを行った際、「お腹周りを確認しますね」と触れられたことがあったそうです。そのトレーナーはトレーニングに直接関係ない場面でも、必要以上に友人の体に触れ続け、「ウエストラインがきれいですね」などのコメントを繰り返していたと言います。友人は違和感を覚えると同時に気持ち悪さを感じ、それ以来そのトレーナーを避けるようになったそうです。
下心があるタッチには次のような特徴があります:
触れる部位が曖昧:筋肉やフォームに関係のない箇所に触れる。
不必要に褒める:過剰な賛辞や個人的なコメントが多い。
時間が不自然に長い:軽く触れるだけで済む場面で、手を引くのが遅い。
他のクライアントとの差:自分だけ特別に感じる触れ方が多い。
このような行動には注意が必要です。
「好意」「仕事」「下心」の見分け方
では、好意、仕事、下心をどのように見極めればいいのでしょうか?以下のポイントを押さえて判断してください。
他のクライアントへの対応を観察
他のクライアントにも同じような触れ方をしているか観察することで、自分だけが特別扱いされているのかが分かります。全員に均等な対応であれば、仕事の一環として行われている可能性が高いです。
見比べるには時間がかかる場合が多いですが、とても大切なことでもあります。
「他人と私に対する対応に差があるのか無いのか」これはジムに限らず、あらゆる場面で使える見極め方です。
触れる理由を明確にする
ボディタッチの理由が筋肉やフォームの調整に基づいているか、もしくは曖昧で不自然かを観察しましょう。
理由が明確であれば、仕事として行っている可能性が高いです。
総合的に判断する
1回のタッチだけでは判断が難しいため、触れる頻度、時間、触れ方の違いを総合的に観察することが重要です。
結論:トレーナーのボディタッチを正しく理解しよう
パーソナルトレーナーのボディタッチは、プロフェッショナルな仕事である場合がほとんどです。
しかし、時には好意や下心が絡むケースもあるため、自分の直感や相手の行動を慎重に観察することが大切です。
私自身の経験を通じて感じたのは、信頼関係の重要性です。トレーナーとの関係が良好であれば、ボディタッチに対する疑問や不安も軽減されます。
自分にとって信頼できるトレーナーを見つけ、安心してトレーニングに集中できる環境を作りましょう。